メンタル弱め起業家のとある1日を紹介するはずが、最終的に大きな話に飛躍しました

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私はメンタルを病んでいます。
メンタルクリニックに通い始めて早2年半。良くなってバリバリ働いてはぶっ倒れて休職のループを繰り返した挙句、正社員として働くことを諦め、フリーランス になりました。


巷には「会社員なんてやめてフリーで働こう!」みたいな(やや怪しげな)コピーを掲げている人もいるけれど、個人的には会社員やれるならそのほうが絶対にいいです。絶対に。(大事なことなので2回言いましたよ)

フリーランス と言えば聞こえはいいけれど、収入はまったく安定しないし、その安定のしなささが余計メンタルを削いでいく、まさに負のスパイラル。

あーー、個人事業主になんてならなきゃよかったな、と後悔したことは一度や二度ではありません。

それでも、症状に波があり、元気に働ける日と、そうでない日の落差があまりに激しい私は、フリーランスでそこそこ稼げる範囲内で働く選択肢しかなかったのです。(これは、生活インフラ面を全面的に支えてくれている夫に五体投地レベルで感謝しなければいけません…ありがとう…)

そんでもって、私には「こう!」と思ったら突っ走る癖があります。病気→寛解(もどき)→バリキャリ→倒れるのループも、ちょっと元気になったら「よっしゃ!働くぞ!」と突っ走った結果が今なので、自業自得と言われるとぐうの音もでません。ぐぅ。

元々働くことが好きで、家に帰っても仕事のことを考えては、アイデアが思いつくと寝食を忘れる勢いでのめり込む性質がありました。
だから、事業アイデアを思いついた時も、夫にすら相談せずにインキュベーションに申込み、「トントントン日野の2トン」くらいリズムよく事業が採択され、気がついたら起業家になっていました。馬鹿なの?

というわけで、そんな私がどんな1日を送っているのか、なんとなく紹介してみようかなと思ったのでした。どうぞご笑覧ください。

メンタルが割と良い感じの日ver.

週の半分くらい。もっと少ない時もあります。
これは本当に元気な時の1日なんですが、ここでギアを上げすぎて、使い物にならない日が爆誕する仕組みです。(自慢できない)

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メンタルズタボロでまったく使い物にならない日ver.

上記の理想的な1日から一転。ベッドから起き上がるのもやっと、水を飲む、トイレに行くくらいしかできない日がこちら。

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ほぼ寝てます。着替えられたら着替えるとか書いてますけど、基本的には着替えません。一日中パジャマです。セイカツ?ナニソレオイシイノ?
息を吸って吐くだけで精一杯です。なんとか力を振り絞って、Slackやメールだけは返しますが、それ以外の仕事は翌日とか翌々日に持ち越します。それで良いのだ。(良くはない)

メンタルが弱いことをオープンにすべきか否か問題

私は、インキュベーションにもフリーランス でジョインしている組織にも、メンタルクリニックに通院していて、体調が悪い日もあるということを伝えています。
でも、病気のことをオープンにできるまでに長い月日を要しました。オープン就労(病気のことを開示して働くこと)は、職場や仲間の理解が得られれば非常に働きやすくなりますが、理解できる土壌がないところにオープンにしても逆に辛いだけのことも十分に有り得ると思います。

ですから、絶対に「オープンにした方がいい!」とは言えませんが、あくまで私の場合はオープンにすることで、「今日はスラックしか返せません、ごめんなさい、明日からまた頑張ります」と正直に伝え、相手も「ああ、今日は急ぎのこと以外は対応が無理そうだな」と判断してくれ、結果的に仕事がしやすくなるという好循環が生まれているような気がします。

完璧な人間なんていないから、しなやかに助け合える“優しい”組織が生き残る

人間はロボットではありません。病気にもなるし、調子が上がらない日もあります。家族が倒れたり、ペットの具合が悪くなったり、自分以外のことで仕事がままならないこともあります。だからこそ、「今日は私は100%で働けません!」と堂々と言えて、それに対して「分かった!今日必要な分は私たちで補完するね!」とさらりと言える組織こそ、これからの時代しなやかに成長できるのではないかなと思うのです。

自分を正当化するつもりはさらさらありませんし、私の不調に対していつも寛容に見守ってくれ、助けてくれる仲間には頭が上がりません。いつかもし、同じように仲間が助けを求めたときには、いの一番に駆けつけ、手を差し出したい。そう思っています。

そんなの綺麗事だよ!そうは言っても資本主義、新自由主義下で「優しさ」なんて生っちょろいよ。

そう思われても、もしもそれが真実だとしても、私は「優しさ」を信じる人間でありたいのです。

 

🐥<Twitterでもメンタルヘルスについてたまに呟いています