恋が降ってきた日の話

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今年に入って結婚した。
出会って1年も経っていない相手と。
そんな選択をする人生、予想もしていなかった。
そもそも、私は他人と一緒に暮らすのが猛烈に苦手で、そして結婚制度が嫌いだった。
だから、両親にもきっと結婚はしないだろうと常々言っていたくらいだ。

なのに。してしまった。
そうさせてしまう人と出会ってしまったから。

彼と出会ったのはマッチングアプリを介して。なんてイマドキと自分でも思う。
向こうから「いいね」のようなものが押されていたのを、完全にスルーしていたら、数日後「特別にいいね」を示す通知が表示されていて、そんなに推してもらっているのなら…とメッセージを返したのが始まりだった。

そこからトントン拍子にことは進み、ラインの交換をし、毎日メッセージのやり取りは続いた。自然と毎日、決して負担に思うことなく、他愛もない話を送りあった。そして、彼にいよいよ切り出された。「会いましょうか」。

待ち合わせに現れた彼を一目見て、「絶対に振られる」と思った。おしゃれで、賢そうで、シュッとしてて、なんかとにかく都会のイケてるビジネスマンって感じだったから。そしてなにより、「こんな素敵な人に恋人がいないわけがない」と思った。多分、その時点で私は好きになっていた。

「とにかく帰ろう、振られる前に。」
そう思っていた。そう心に決めていたのに、気づけば結局2軒ハシゴしていた。
ふたりで相当呑んで、たくさん話をした。自分たちのダメなところも全部明かしあった。それでも、そのエピソードひとつひとつが心地よかった。
「この人ときっとずっと一緒にいることになる」と思ったあの時の直感は間違いじゃなかった。

ちっぽけなスマホの画面から、人生を変えてしまうほどの恋が降ってきた。
手のひらの中で運命が変わった日。

 

(とは言え、その後1ヶ月くらいは結婚詐欺なんじゃないかとビクビクしていたのも事実です。)

 

最後に、彼のプロフィール検索画面に私のプロフィールを出してきたマッチングアプリのAIってすごいなって思います。
技術に感謝。(そこか)