日記よりはエッセイみたいな

一生のお付き合い、それ以上になるといい。私のお守りジュエリー

私には一生大事にすると決めているジュエリーが3つある。 1つ目はカルティエ腕時計のタンク。 2つ目は同じくカルティエのトリニティリング。 そして3つ目がDiorのトライバルボールイヤリング。 ちょっとだけ背伸びをしているこの3つのジュエリー は私のお守…

30歳を目前に新しい友だちができた話

私は友だちが少ない。前々からわかっていたことだったけど、結婚式の招待者リストを作成しながら、見事にそれが実証された。小規模な会にしておいて良かった…と心から思った。 大学時代の恩師も友人が少ないタイプだった。いつもジャケットとシャツにジーン…

結婚式なんてしなくていいと思っていたはずだった

2019年5月、見事なくらい100点満点の晴れの日に結婚式を挙げました。結婚式と言っても、40人にも満たない小さなパーティーだったのですが、それが本当に素晴らしい経験となったので、当日に至るまでの過程を書いていけたらと思います。 タイトルにもあるよう…

私たちは何者にもなれない

研究者になりたかった。 ここで言う研究者とは、研究活動で身を立てることだ。要は大学教員として就職したかった。 今、私は会社員を経て事業を立ち上げている。 就職するまで、絶対一般企業では働けないと思っていた。あまりに長く大学という場所に居すぎた…

それを運命と呼ぶのなら

2019年7月。私は絶賛メンタルを病んでいた。仕事も行き詰まり、プライベートでも悩みを抱え、爆発寸前だった。 嗚呼、こんな時にモフモフできる存在がいてくれたらなあ… 大袈裟ではなく、5分に1回はそんな考えが頭をよぎり、暇を見つけては、ブリーダー情報…

けむりのような恋もあった

林伸次さんの小説『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。』ってすごく秀逸なタイトルだと思う。ご本人と編集者の方のセンスにただただ脱帽するしかない。 そういえば昔、なにげなく始まってなにげなく終わった恋があった。はじまりはもう8年くら…

たかが花だが、されど花

1年半ほど、フランスで暮らしていた。指導教官に勧められ、留学をしたのだが、これがまた絵に描いたような留学生活とは程遠いものだった。読み書きは普通にできていたし、会話も日常会話ならできるし……なんて甘かった。大学の授業で話されるフランス語のスピ…

家族になるということ

週末、お互いの実家を訪問しあった。普通は結婚する前にするんだろうけど、何も考えずに籍を入れたので、事後的に訪問することになった。本当、常識にとらわれなさすぎて、時々申し訳なくなる。(けど、気にしない) 彼のご両親とお会いするのはこれで2度目で…

優しさは、時に損をする

つい最近、仲の良い友人が立て続けに理不尽な扱いを受ける、ということが起こった。彼女たちがどれほど日々努力をし、人としても優しさと強さを兼ね備えた人物か知っているからこそ、悔しく、また本人の心情を想像すると心の底から涙が溢れて止まらなかった…

けっこん、そして。

少し前に書いたけど、私は結婚制度が嫌いだった。できることなら事実婚にしたかったのだけれど、そこは二人だけでは決められないことだった。まず私の両親が猛反対し、「ちゃんと」結婚しないとダメだと言って聞かなかった。事実婚だって、住民票には「妻(…

選択、そして選択

この前、昔付き合っていた男の子から連絡がきた。私が結婚したということを聞いたらしく、おめでとう、という内容だった。 その子とは多分2年半くらいお付き合いしていて、私の両親にも会っていたし、彼の実家にも遊びに行っていた。いつか結婚するつもりだ…

特に意味のない、日記のようなもの

絶賛、休職中である。ある日突然、会社に行けなくなった。というか、朝起きたら声がまったく出せなくなっており、病院に駆け込むと、心因性の失声症と診断され、しばらく仕事は休むよう、医師から言われた。そこからかれこれ3週間。もうすぐひと月になる。 …

その靴で歩くこれからを想像する

先日、靴を買った。もう何年も憧れ続けていた某ブランドの靴。結婚式のドレスに合わせる靴だけど、せっかくだからその先も長く大切に履けるものを、と探していた。 その日、メガネを新調したいという彼にくっついて銀座に出かけた。靴を買うつもりなんて毛頭…

恋が降ってきた日の話

今年に入って結婚した。出会って1年も経っていない相手と。そんな選択をする人生、予想もしていなかった。そもそも、私は他人と一緒に暮らすのが猛烈に苦手で、そして結婚制度が嫌いだった。だから、両親にもきっと結婚はしないだろうと常々言っていたくらい…