やる気って出さなきゃいけないものですか?

今週のお題「やる気が出ない」

 

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連休明け。梅雨入り目前。外出自粛。

これでやる気を出せ、という方が間違っている気がする。

普通に考えて、無理です(断言)

だから、もしこれを読んでいて「私、やる気に満ち溢れています!」という人、すごいよ。素晴らしすぎる。もうそれだけで徳が500倍くらいに積み上がっているから、来世はとんでもなく良いことがあると思います。本当に。

で、「私、全然やる気ないです」というあなた。大丈夫、私もです。それでも、家事をしたり、育児をしたり、仕事をしたり、日々の生活をしているだけで偉い。朝起きるだけでもすごい。偉い。何度でも言うけど、偉い。

 

私はうつ病と暮らしているせいか、人よりもやる気が出ない日が多い。

そんな日は、ベッドから起き上がることもできないので、

「やる気ってなんだっけ」とぼんやり天井を眺めながら考える。

 

みんな偉いなあ、生活して。私は平日の11時になってもパジャマで顔も洗わずベッドの中にいる。

 

そんなことをグルグルグルグル考える。

 

正直、自己嫌悪に陥ることもしばしばだ。主治医は「焦ってはいけない。できていることに目を向けましょう」となんとも優しく、医者100点満点のようなことを言うけれど、やっぱり当の本人はつらい。

私だってやる気を出したい。普通に起きて、顔を洗って、コーヒー飲んで、メイクして、仕事してってルーティーンを毎日淡々と繰り返したい。

急に全速力でいなくなる「やる気さん」に手を焼いている。

 

そんな時に決まってパラパラとめくる1冊の本がある。

 

あやうく一生懸命生きるところだった

あやうく一生懸命生きるところだった

 

 

年明け、誕生日と結婚記念日のお祝い旅行で行った箱根のブックホテルで読んだのだけれど、読み終わった後、温泉に入るよりもずっと肩の力が抜けていた。

 

ああ、そんなにがむしゃらにならなくていいや。

私は私のペースで、とりあえず生きていればいいや。

 

そうストンと腹落ちした。

 

「自分らしく〜」とか「自分軸で〜」 とか本当の自分で輝こうキャッチコピーに溢れる最近だけれど、そんなに立派な話じゃない。

 

輝けなくてもいいじゃん。

何者にもなれなくていいじゃん。

SNSのバズ?どーでもいいよ。

 

ダメダメでゆるゆるでダルダルでも、生きてさえいればいい。

そんなメッセージを、この本からもらった。

 

これを書き終わった今もやる気は出ていない。

これからミーティングあるけど、やる気の「y」の字もない。

でも、とりあえず、重い腰を上げて行ってきますかね。

 

やる気でなくても、大丈夫。私もおんなじです。