優しさは、時に損をする

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つい最近、仲の良い友人が立て続けに理不尽な扱いを受ける、ということが起こった。
彼女たちがどれほど日々努力をし、人としても優しさと強さを兼ね備えた人物か知っているからこそ、
悔しく、また本人の心情を想像すると心の底から涙が溢れて止まらなかった。

優しさは社会的に是とされるものだ。
私だって、日頃からできるだけ分け隔てなく、周囲には優しくいようと努力している。
仕事でもプライベートでも等しく。

でも時々、ふと、優しくあることで損をすることがとても多いことに気づいてしまうのだ。
自分の感情を振り回し、人を巻き込む人が結果的に(見かけだけの)力を持ち、
それを上手くいなしたり、取り持ったりする側の人間が疲弊し、倒れていく。
なんだかなあ、と切なくなる。
事実、私も優しくしすぎて都合の良い人になりがちだ。
「haraさんは優しいよね」
そう言われると、ほんの少し複雑な気持ちになることもある。

それでもやっぱり、優しくありたい。
(そんな歌を歌ったのは斉藤和義だったっけ)
それは多分、私がこれまで限りない愛情と優しさと思いやりをたくさんの人からもらい、
そしてここまで来られたと、心から思っているから。
せっせと、これまで受け取るばかりだったものを、配る番がやってきた。そう思っている。

優しさは、時に損をする。
それは本当。
それでも、優しさの連鎖は止めたくない。
綺麗事でもなんでも。

#エッセイ #日記 #考え事